妙見寺ブログ

  • お彼岸

    2021年03月01日

    3月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    2021年になり、あっという間に2か月が経ちました。時間の流れというものは本当に早いものですね。3月はお彼岸の月です。今年は3月20日が春分の日ですので春分の日を入れた前後3日間(3月17~23日)がお彼岸の一週間です。この期間は仏様の教えを実践する素晴らしい機会です。お彼岸の際には実践していただきたい大切な6つの教えがあります。

    1、布施(ふせ)

    人の為に私たちの気持ちや物を与えること。優しい言葉を使ったり、笑顔で人に接することも布施の一つです。大切なことは見返りを求めず行うことです。

    2、持戒(じかい)

    仏様の教えや社会のルールに背くことなく、周りの人が共に気持ちよく過ごせる生活を行うこと。

    3、忍辱(にんにく)

    面倒なことがあっても、不満などを言わず我慢強く毎日を過ごすことです。少々なことでは怒らず、冷静に物事と向き合うことです。

    4、精進(しょうじん)

    ひたむきに努力をすることです。一度上手くいったからと言って手を抜くのではなく、継続して努力を続けることが大切です。

    5、禅定(ぜんしょう)
    安からな気持ちで、常に動揺しない心を持つことです。周りに左右されがちですが、いつも穏やかに過ごします。

    6、智慧(ちえ)

    知識だけでなく、仏様の教えや自分自身の経験を活かして正しい判断をしていくことです。

    これらの教えは私たちの生活を豊かにするとても大切な教えです。一つでも構いません、目標を掲げて充実したお彼岸を過ごしましょう。合掌

     

  • 自灯明・法灯明

    2021年02月10日

    2月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    バレンタインデーの翌日、2月15日は仏教においてとても大切な日です。それはお釈迦様のご命日である涅槃(ねはん)の日です。
    35歳でお悟りを開かれたお釈迦様は、80歳まで45年間に亘り多くの人の悩みに向き合い、幸せに生きるための道を示されてきました。お釈迦様が亡くなられる際、沢山の弟子や動物が涙を流し、さらには草花さえもお釈迦様の死を悲しみました。お釈迦様は亡くなられる直前に、弟子たちに最後の教えを残されました。それは「自灯明(じとうみょう)・法灯明(ほうとうみょう)」という教えです。

    自灯明とは、自分自身が人生を照らす明かりとなり、いつも自分を信じ、自分自身を拠り所として生きていくということです。親や友達、周りの人に頼るばかりの人生では、いざその人たちがいなくなってしまったら一人で生きていくことができなくなるでしょう。人に頼る生き方ではなく人から頼られるような生き方、与えられる生き方ではなく、与える生き方をすべきだということです。お釈迦様は私たち一人一人が主体的に生きていくことを望まれております。

    法灯明とは、お釈迦様の教えを人生を歩むための明かりとして生きるということです。今の自分の行いが、お釈迦様の教えに叶った行いであったか、人の為になっているかを熟慮した上で行動をする。私たちは普段の生活の中で不安や怒りに身を任せ平気で人を傷つけてしまう時があります。いつも私たちの心の中にお釈迦様の教えが生きていれば、人に愛のある言葉を使い、冷静に物事を判断できるのではないでしょうか。

    皆さんにとって心の拠り所とは何ですか?自灯明・法灯明という教えは私たちの人生をより明るくするお釈迦様からの励ましの教えです。お釈迦様は亡くなられた後もいつも私たちを見守ってくださっております。お釈迦様の涅槃に際し、今一度自分自身の生き方を省み、自分自身を拠り所とし、お釈迦様の教えを拠り所とし、皆さん自身が周りの人の人生を明るく照らしていけるような人生を歩んでみてはいかかでしょうか。明るい世の中をつくっていきましょう。

     

  • 2021年が始まりました。

    2021年01月01日

    新年明けましておめでとうございます。2021年が始まりました。
    今年は丑の年です。牛は昔より農耕を手助けする大切な動物として重宝されてきました。とても辛抱強く働いてくれることから丑の年は「我慢」、または「芽が出る」年とも言われています。これは私たちの生活に必要なことではないでしょうか。
    昨年より、新型コロナウイルスによって私たちの生活は大きく変ってしまいました。お盆やお彼岸のお勤めをすることが叶わずお会いすることができなかった檀信徒様が沢山いらっしゃいます。
    今年もしばらくは「我慢」の年になるかもしれません。しかしそれを乗り越えた時、私たちは気兼ねなく笑いあえる日々がどれだけ大切であったかを理解し、コロナになる前以上に一瞬一瞬を大切にして生きていくことができるのではないでしょうか。2021年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを心よりお祈り申し上げます。合掌

     

     

  • 安らかな心で過ごしましょう

    2020年12月01日

    12月になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

    寒さが厳しくなり、妙見寺では木蓮の葉がほとんど落ちてしまいました。しかしよく見てみますと、新しい来年の芽がしっかりと出てきております。来年の開花が今からとても楽しみです。

    さて、128日はお釈迦様がお悟りを開かれた仏教徒にとって大切な日です。お釈迦様は121日に菩提樹の下で坐禅を始められ、128日の朝にお釈迦様はお悟りを開かれました。

    お釈迦様がお悟りを開かれた時、どんなお心だったでしょうか?おそらくどんな不安もなく、安らかな想いで満ち溢れていたのではないでしょうか。

    禅語の中に非思量(ひしりょう)という言葉があります。様々な解釈がございますが、「自分の様々な考えを追いかけない」状態のことを指します。

    私たちの生活の中で、人に嫌なことを言われたり、自分の思いのいかないことがあると、そのことばかりを考えてしまい、仕事が上手くいかなかったり、他の人に八つ当たりをしてしまうかもしれません。この時私たちの心は、とても不安定で、そのような心では冷静に物事を判断することができません。アメリカの神経学者の調査によると、人は一日で約1500050000のことを考えるそうです。そしてその80%が恐れに関する考え事だそうです。それだけ私たちはいつも考え事をし、悩んでいるのです。

    ですから私は皆さんに坐禅をおすすめします。姿勢を整え、静かに深呼吸し息を整え、非思量(自分の様々な考えを追いかけない)の時間を持つことで、私たちの心は自然と穏やかになっていきます。坐禅は私たちの毎日を安らかなものにしくれます。

    12月は新年に向かい年賀状を書いたり、掃除をしたりと何かと忙しくなるかとは思いますが、そんな時こそ、静かに坐る時間を作っていただきお釈迦様のような安らかな心で毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。合掌

  • 小便器を設置致しました。

    2020年11月01日

    11月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒くなってまいりましたね。

    先月妙見寺では山門隣に小便器の工事を行いました。短期間で工事が終わり写真は完成した様子です。

          

    妙見寺へ参拝にこられる皆様がより快適に過ごせますよう、今後も努力してまいりたいと思います。合掌

     

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