妙見寺ブログ

  • 一緒に乗り越えていきましょう

    2020年05月01日

    5月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    春を迎え妙見寺にも沢山の花が開花いたしました。

     

    コロナの影響をうけ私たちの生活は大きく変わってしまいました。好きな買い物や友人との軽いランチでさえできなくなってしまいました。自宅待機から一か月が経ち皆様や皆様のご家族の方々も収束の見えない状況下で、不安を多く抱え毎日を過ごされていらっしゃるかと思います。

    お釈迦様は諸行無常という教えを説かれました。すべてはとどまることなく変化していくという教えです。私たちの平穏無事な生活は突如として変わってしまうことがあります。しかし不安な生活もまた変化しまた平穏無事な生活に変化するのです。妙見寺の花を眺めておりますと同じように諸行無常を感じます。花は年中咲き続け私たちに美しい姿だけを見せることはできません。必ず枯れ、また新たな芽を出して美しい姿を見せてくれます。私たちも花と一緒です。また平穏無事な生活が戻ってくることを信じて、今の状況を乗り越えていきましょう。私たち人間には考え、それを言葉にし誰かに発信することができます。それは私たちに与えられた大きな力です。不平不満ばかりをいうのではなく、互いに励ましあい、前向きな言葉を使い、今というかけがえなない時間を大切に過ごしてまいりましょう。合掌

    先月の4月12日、副住職がハワイのお寺でコロナの収束祈願を致しました。英語でのお勤めですがお祈りの動画を下記のリンクからご覧いただくことができます。

     

  • コロナウイルス

    2020年04月01日

    4月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    コロナウイルスの影響によりこの一か月で私たちの生活は大きく変わってしまいました。先の見えない不安もあるかとは思いますが、私たちは気持ちを落ち着け、冷静に物事を判断していかなければなりません。まずはできる限り外出は控え、手洗いうがいをこまめにして感染を防いでいくことが今私たちができる最善の行為ではないでしょうか。

    妙見寺では先月、世界中のコロナウイルスで亡くなられた方々の為に祈りを捧げる物故者供養、並びに早期終息を祈る鎮静祈願を本堂にて勤めさせていただきました。

    妙見寺の御本尊様は十一面観音菩薩様です。十一面観音様は十一の顔を持ち、それらを四方に向け、救いを求める人々を常に見ていらっしゃいます。深い慈悲により一切の苦しみを抜き去る功徳を施すと言われております。さらに見寺の十一面観音様には言い伝え残っており、8世紀半ばに疱瘡(ほうそう:天然痘ウイルスを病原体とする感染症)が西日本で大流行した際、多くの方々が亡くなったそうです。その時この十一面観音様にお祈りを捧げたところ、たちまち疱瘡は病み人々は救われたという文献が残っております。妙見寺住職、副住職は皆様が一日でも早く平穏無事な元の生活に戻れますことを切にお祈り申し上げます。強いお心を持ち、明るく毎日を過ごしてまいりましょう。合掌

     

     

  • 豆まき

    2020年03月01日

    3月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    妙見寺の梅の開花も進み、ほぼ満開となりました。

    副住職が赴任させていただいておりますハワイのお寺では2月の初めに節分の豆まきが開催されました。

     

    ハワイのお寺にも鬼が現れます。住職が日本から送ってくる大量の節分用の豆の袋を使用し、子供も大人も一生懸命鬼に投げつけました。豆を投げるときは「Demon out! Fortune in!」と言います。

    海外の鬼は少し優しい?ので子供たちは終始笑顔で節分を楽しんでいました。最後は参加者みんなで年の数だけ豆を食べ、賑やかな節分となりました。合掌

  • すりこぎ

    2020年02月01日

    二月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

    昨年の冬から暖冬ということもあり、妙見寺では一月の終わりに梅が咲き始めました。とても早い梅の花のの開花です。

     

    また気温の変化も大きく、感染症なども流行っており体調を崩しやすい季節ですので十分にご自愛ください。

    さて、次の写真、これは何かご存知でしょうか?

    これは副住職の私がハワイの白人のお檀家様から頂いたものです。よく見てみますとびっくり、「永平寺」と書かれているではないですか。くださった方は雑貨屋でこれを見かけ、お寺に関するものだと思い私にくださったそうです。まさか何げなくくださった贈り物が曹洞宗大本山永平寺で販売されていたものであったことには驚きです。素晴らしいご縁ですね。

    よく観察して見てみますと、これは「すりこぎ」を持ってゴマすりをしている僧侶の人形でした。そしてこのすりこぎの側面には詩が書いてあります。
    「身を削り、人に尽くさん すりこぎの その味知れる 人ぞ尊し」

    これは道元禅師様が作った詩です。この詩の直訳は、自分の身を削ってまで人の為に尽くすことのできる「すりこぎ」に対して感謝できる人はとても尊い。となります。
    この詩に出てくる「すりこぎ」とは他人の為に努力できる人と訳されます。つまり、この詩の意味は「他の人のために一生懸命努力している人たちの苦労を知り、その人たちへ感謝の気持ちを持つことのできる人は尊い」ということです。道元禅師様は人の為に行動できる人も素晴らしいですが、さらにその人の行動に目を向け感謝できる人も尊いと言っているのです。
    例えば食事をする時、皆さんは食べ物に感謝をしていますか?普段私たちの食卓では手を合わせていただきますと言いますね。当然食べ物に感謝をしていただくべきですが、それだけではいけません。
    作ってくれた自分の両親や家族、外で食べるときは食事を作ってくださった料理人の方々、また使用された食材を育ててくださった人たちにも感謝しなければなりません。このような方々に感謝するという行為は、あまりできていない人が多いかもしれません。
    私たちが普段食べているものは豊かな自然、多くの人の努力と苦労があって美味しく食べることができるのです。道元禅師様は食事は大切な禅の修行の一つであるとおっしゃっておられます。食事からも私たちは大切な生き方を学ばなければなりません。またこの教えは食べ物だけではありません。
    私は檀家様に対して法事を定期的に執り行いますが、参加者は檀家様だけでなくそのご親戚またはご友人の方々が集まります。その中で初めて来られた方は、本堂をご覧になられ、なんて綺麗なお寺なんだ!と言ってくださいます。その時、何人かの方は「このお寺は檀家様が熱心に掃除やメンテナンスをしてくれているんですね。いつもきれいなお寺を保ってくれてありがとう」とおっしゃられ、毎週土曜日に掃除をしてくださる方に感謝してくださいました。それを聞いたとき、私はとてもうれしい気持ちになります。人の努力に気づき、褒めたり感謝の言葉をかけることのできる人は素晴らしいですね。努力した方もとても気持ちが良いですね。やってよかったとも思います。
    この詩は私たちすべての人が他人の努力に気づき感謝のできる尊い人になってもらいたいという道元禅師様の願いの詩です。私はこのすりこぎの人形を見るたびにそれを思い出し日々精進して参りたいと思います。他人の努力に気づき、褒めたり感謝のできる人になりましょう。合掌

     

     

     

     

  • 新年

    2020年01月03日

    新年あけましておめでとうございます。
    令和最初のお正月、皆様はどのようにお過ごしになられましたでしょうか。妙見寺では1月1日から3日間本堂にてご祈祷をさせていただき、皆様のご健康とご多幸をお祈りさせていただきました。妙見寺のご本尊である十一面観音様も北辰妙見菩薩様もとても良いお顔をされていらっしゃいます。2020年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを心よりお祈り申し上げます。合掌

     

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