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子供禅の集い
2023年08月01日
8月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
日中は外を気軽に歩けないくらい暑い毎日が続いておりますね。妙見寺では玄関のインターホンの傍にセミの抜け殻がございました、セミも暑さに耐えれずお寺の中に入りたかったのでしょうか。
さて、先月25~27日に住職が所属しております大阪曹洞宗青年会主催の「子供禅のつどい」が開催されました。
今年は男の子と女の子合わせて約70名程度の子供たちが参加してくださり、大阪池田市の陽松庵(ようしょうあん)様をお借りして2泊3日の合宿を行いました。新型コロナウイルスの影響で数年間は規模を縮小をしておりましたが、今年は4年ぶりに2泊3日の合宿を行うことができました。合宿中は本堂で青年僧侶と朝と夕方のおつとめ(お経を唱える)や坐禅というお寺ならではの行いに参加していただきました。また、遊ぶときは全力で遊ぶということで本堂の中でレクレーション、お寺の周りでクイズに答えるゲーム、きもだめしなど子供たちは汗をかきながら楽しく参加してくださいました。住職の私も男の子の班の先生として楽しく過ごさせていただきました。長いようで短い2泊3日の合宿。まだ子供たちにとっては夏休みが始まったばかりですが、とても良い夏の思い出ができたのではないでしょうか。
大阪曹洞宗青年会では毎年7月に子供禅の集いを開催しております。小学校3年生~中学3年生まで参加いただけます。来年もし興味のあるお子様がいらっしゃればご連絡ください。合掌
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本堂前の工事終了しました
2023年07月01日
7月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
気温も上がり、セミの鳴き声が聞こえてまいりましたね。暑さ対策をして素敵な夏をお過ごしください。
さて、妙見寺では5月下旬より行っておりました工事が無事終わりました。今回の工事では10メートルの檜や松の木の伐採、石畳・玉砂利・線香立ての設置を行いました。
Before
After
いかがでしょうか?車いすでも本堂の前までお参りができるように石畳を敷き仏さまに向かってお祈りができますように線香立てを設置致しました。掲示板もお寺の前を歩かれる方がご覧になれるように駐車場へ移動致しました。妙見寺ではより多くの方がご参拝いただけるようなお寺を目指して努力をしております。
今後もより良いお寺づくりができますよう精進してまいります。合掌
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本堂前の整備
2023年06月01日
6月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月は気温が上がり真夏日のような日もございましたね。妙見寺では境内の一角に野生のイチゴが植わっておりました。肥料もあげておりませんでしたがスクスクと育っており、これも仏様からの贈り物と思いありがたくいただきました。
また、先月より本堂前の工事を行っております。工事は主に業者様にお願いしておりますが、住職、前住職、寺族と家族総出で木の伐採や石の移動を行っております。工事は6月後半までかかる予定です。また来月綺麗になった境内を皆様にお見せしたいと思います。合掌
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六地蔵
2023年05月01日
5月になりました、皆様いかがおすごしでしょうか。
先月は気温が例年のように上がらず少し寒い一か月となりましたね。5月8日からは新型コロナも季節性インフルエンザと同じ5類に移行致します。皆様の生活も以前よりさらに賑やかなものになるのではないでしょうか。とはいえ妙見寺ではこれ以上新型コロナでの感染者・死亡者が増えることなく、皆様が健康にお過ごしできますよう、毎日本堂でお祈りいたしております。 さて、今日は六地蔵様についてお話をさせていただきたいと思います。皆様がお寺へ行きますと、六体のお地蔵さまが並んでいるのをよくご覧になられることが多いのではないでしょうか。六地蔵とはすべての生きとし生けるものが生前の行いによって死後生まれ変わるとされる六つの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)すべてに赴きお救い下さる地蔵菩薩様のことです。お寺によって六地蔵様は山門の近くや境内にお祀りしていたりも致しますが、妙見寺では墓地にお祀りしております。これは亡くなられた故人様が良い世界に生まれ変わることを願って建てられたと言われております。六地蔵はそれぞれに名前があり、地蔵様によって持ち物が違います。何を持っているかは地域によって違いますが、今回は妙見寺の六地蔵様のご紹介をさせていただきます。妙見寺六地蔵 墓地にお祀りしております。(一番左)檀陀(だんだ)地蔵 地獄道を救い 錫杖と宝珠をもっておられます。(左から2番目)宝珠地蔵 餓鬼道を救い 数珠を両手で持っておられます。(左から3番目)宝印地蔵 畜生道を救い 経巻を持っておられます。(左から4番目)持地(じじ)地蔵 修羅道を救い 合掌をしておられます。(左から5番目)除蓋障(じょがいしょう)地蔵 人間道を救い 柄炉を持っておられます。(一番右)日光地蔵 天上道を救い 左手に宝珠を持っておられます。いかがでしたでしょうか、地蔵様は普段赤い前掛けをしておりますので何をお持ちかは見る機会はないかと思います。また、地蔵様はお寺以外に皆様が普段通る道にお祀りされていらっしゃいます。これは皆様が外で安全に過ごせますようにとお寺の建物の中ではなく外で皆様をいつも見守ってくださっているのです。道でお地蔵さまをお見掛けしましたら感謝を込めてお手を合わせてはいかがでしょうか。合掌 -
言辞施
2023年04月01日
4月になりました、皆様如何おすごしでしょうか。
妙見寺では春になり沢山の花が開花してまいりました。
先月はWBCで日本中が沸いておりましたね。お彼岸の期間中に決勝トーナメントが開催されていたこともあり、私がお参りで檀信徒様の家へ行くたびに野球の話題でもちきりでした。どの選手も素晴らしいプレーを見せてくださり選手も応援していた私たちも心が一つになるような素晴らしい試合でした。喜びを分かち合うということは本当に素晴らしいことですね。
皆さんも記憶に残っていらっしゃると思いますがWBCでMVPをとられた大谷選手は、アメリカとの決勝の前の円陣でこのようなことをおっしゃられました。
「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!」
この言葉に鼓舞されチーム全員が活気づきました。これほどの士気を高める言葉はないのではないでしょうか。
仏教では「言辞施(ごんじせ)」という布施の教えがあります。
言辞施とは相手の気持ちを考え、相手へ思いやりの言葉を届けることです。
悲しい時には優しい言葉を、辛い時や苦しい時には励ましの言葉を送ります。
大谷選手の言葉は皆が必要としていた本当に心のこもった励ましの言葉でした。チームの選手だけでなくテレビ画面でみていた多くの人も大谷選手の言葉に励まされたことでしょう。
布施は物やお金を送ることだけが布施ではありません。心のこもった言葉は相手を安心させ勇気づける大切な布施なのです。大谷選手のように思いやりの言葉を身の回りの大切な家族や友人に伝えていきましょう。合掌