妙見寺ブログ

  • 布教師養成所へ行ってまいりました。

    2014年06月27日

    梅雨の時期ですが皆様如何お過ごしでしょうか?今年の梅雨も不安定な天気ですね。気象の変化が激しい昨今ではございますが、変わらず綺麗な花を咲かせる紫陽花は本当に素敵ですね。梅雨入りは昨年とあまり変わりませんが、梅雨明けはまだまだ後になりそうです。

     今月、副住職は「布教師養成所」へ行って参りました。一般社会でも一人前の技術を取得するために専門学校や養成所があるように、お坊さんにも一人前の法話(仏教の教えに基づいたお話のこと)ができるよう、「布教師養成所」という機関があります。

     ここでは全国の曹洞宗寺院から僧侶が集まり、東京にある宗務庁にて1回5日間、年に3回の合宿を行います。5日間の中で僧侶は事前に練習をしておいた法話を実演し、それを皆で評価し、より分かりやすく理解しやすい法話に作り変えていきます。話す内容はもちろん、話す目線や声の大きさ、表情、手の動きなど、事細かく指導をしていただきます。

     私は今年が初めてでしたのでかなり緊張してしまいました。人に分かりやすく伝えるということは、本当に大変なことだと改めて実感いたしました。合掌。

  • モロコの水槽に雌が仲間入りしました。

    2014年05月27日

    緑が美しい季節になりました。爽やかな風が心地良いですね。

    妙見寺では昨年から本堂の前にて、「カワバタモロコ」をお預かりし飼わせていただいております。カワバタモロコとは、コイ科のメダカの様な魚です。
    石川の流域に生息しておりましたが、環境の変化や外来魚の影響により絶滅危惧種に指定されました。そのためカワバタモロコを守る会の方から、お預かりしてお寺にて飼育させていただいております。
     今月5月にほとんど雄だったモロコの水槽に雌のモロコが仲間入りしました。
    5月の中旬から7月までの産卵の時期になると、雄のモロコは金色の鮮やかな婚姻色になるそうです。まだ変化しておりませんので6月、7月には金色のモロコを見ることができるかもしれません。見ているとなんともかわいらしいですね。親御さんと一緒にお参りにきた子供達がじっと水槽を眺めております。

     仏教には悉有仏性(しつうぶっしょう)というお言葉があります。全ての生きとし生けるものは仏になる可能性があるという意味でございます。モロコにも仏様の心が備わっております。

    何事にもとらわれず、執着せず、自由に泳ぎまわるモロコにも学びがありますね。合掌。

  • 東大寺の千僧法要に参加致しました

    2014年04月27日

    今月の26日、奈良県東大寺の大仏殿にて『花まつり千僧法要』が執り行われました。

    この法要は、日本全国から宗派問わず様々な僧侶が、仏法の興隆と世界平和を願って行われる法要です。昭和63年4月26日に約1700人もの僧侶が法要を行ってから、毎年開催されているそうです。
    また3年前から東日本大震災などの、被災地の一日も早い復興へ『祈り』を捧げるべく『東日本大震災及び各地災害復興祈願法要』としても開催されるようになりました。
     曹洞宗である私も大仏様の前で曹洞宗ならではの大般若経600巻の転読をさせていただき、多くの僧侶・ご参列の皆様と心を一つにし読経させていただきました。

    毎年4月の後半に開催されます。ご興味ございましたら是非起こし下さい。合掌。

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  • 駐車場の工事始まりました

    2014年03月27日

    一月は去ぬ(いぬ)。二月は逃げる(にげる)。三月は去る(さる)。と言います様に、
    あっという間に今年も三月の後半となりました。皆様如何お過ごしでしょうか。

    気温も次第と温かくなり、鶯のさえずりが聞こえ、桜の咲く季節が待ち遠しくなってまいります。

     妙見寺では今月から、下の駐車場の工事を行っております。駐車場の狭い入り口を広げ、砂利を敷き、楽に皆様が車をとめれますよう工事しております。参拝やお墓参りの方にはご迷惑をおかけしておりました、4月初旬には綺麗に整備できるかと思います。合掌。

  • 2月15日はお釈迦様の命日です

    2014年02月27日

    皆様にとって2月と言えば、何を一番に思い出されますでしょうか?
    節分・建国記念日・バレンタインデーなど、様々な行事が思い出されるかと思います。

    我々仏教徒にとって二月とは、大事な行事が一つございます。それはお釈迦様が亡くなられた命日にあたります、2月15日に行われる「涅槃会(ねはんえ)」です。

     仏教寺院では、毎年この日お釈迦さまの入滅を記念しての法要が行われます。この法要を涅槃会といいます。それ以外に、お釈迦様がお生まれになられた4月8日の降誕会(ごうたんえ)。お釈迦様がお悟りを開かれた成道会(じょうどうえ)。その2つを合わせて三仏忌(さんぶっき)と申します。これら三仏忌こそ仏弟子仏教徒にとっては、最も大切にしている報恩感謝の法事と言われております。

    妙見寺では2月15日に写真にございますよう、涅槃図をかけております。

    35歳で悟りを開かれたお釈迦様はその後、45年にもわたり、人びとに教えを説く旅を続けられました。その間、多くの人びとがお釈迦様の教えに導かれ、お弟子や信者となっていきました。その伝道の旅の最後の地となったのは、クシナガラという所でした。
    いよいよ自分の死が近いことを察したお釈迦様は、弟子たちにこう説かれました。
    「私の亡きあとは、私ではなく自分自身をより所として、また私が伝えた教えを、闇を照らすともしびとして、歩んでゆきなさい」

    お釈迦様は個人崇拝の対象となることを否定され、弟子一人ひとりが確かに、自立して進むことを求めたのでした。
    そして「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい。」という最後の言葉を残し、静かに息をひきとったのでした。
     一人の人間であったお釈迦様。この一人の人間の教えが2500年経った今でも、私達の生活に「仏教」として日々の生活の一部になっていることは、とても尊いことです。

    そんなお釈迦様の命日を皆様にも知っていただき、感謝をしてご一緒にお手を合わせていただければと思います。合掌。

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