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支援活動。
2014年08月24日
台風の影響で兵庫県の寺院に被害がでた為、急遽支援活動を致しました。本堂裏の山からの土砂崩れで、境内は殆ど土砂まみれです。多くの僧侶が力を合わせて本堂の中の土砂を外へとかき出しました。お位牌や教本も土の中から大事に掘り起こしました。
まだまだ復興には時間がかかりそうです。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。合掌。 -
施食棚にておつとめしました。
2014年08月20日
今年の八月前半は台風十一号の影響で、雨や風の激しい日が続きましたね。皆様無事お墓参りできましたでしょうか?13日~16日までのお盆期間中にも少し雨が降りましたし、ご先祖様も皆様の元へ来られ、ゆっくり雨宿りして帰ってくださったかと思います。
妙見寺ではお盆期間中、本堂の中に施食棚(せじきだな)と言われる棚を用意いたします。北側に本尊様がおられますのとは逆に、南側にこの施食棚は設けさせていただきます。施食棚は皆様のお仏壇の前に用意される精霊棚の原型でございます。この施食棚の由来ですが、日本では昔から災害が多く、台風や地震、冷害、疫病などで多くの方々が犠牲となりました。その方々を供養するため、お寺や河原などに施食棚が置かれ繰り返し法要が行われました。そして今日までご先祖様から時代の流れと共に変化し受け継がれてきたものだと言われております。
この施食棚には「三界萬霊」と書かれた位牌を真ん中に置きます。三界とは欲界(欲望にとらわれた者が住む世界)・色界(欲望はほぼ超越したが、まだ物質的な形のある世界「色」であり、形にとらわれた者が住む世界)・無色界(欲望も超越し、物質的な形もない世界「無色」であり、ただ精神作用のみがある世界)のことで、つまりこの世に存在する全て霊を指します。その全ての霊に数多くの食事や供え物が施され、お経をおあげし供養致します。
お寺でお勤めご希望の方には、本堂の施食棚の前にてご先祖様供養をさせていただいております。毎年お盆にはご先祖様に感謝し、お手を合わせていただければと思います。合掌。 -
子供禅の集い行いました。
2014年07月31日
関西では昨年より13日遅い梅雨明けではございましたが、やっと夏らしい気候になってまいりましたね。皆様はどのような時に夏がきたと感じられますでしょうか?蝉の音でしょうか?それとも冷たいかき氷をいただく時でしょうか?
私は子供達と合宿へ行きますと、夏がきたと感じております。今年も青年会の活動で「子供禅の集い」を行いました。90人程の子供達を連れて、今年は福井県にございます、大本山永平寺へ行って参りました。曹洞宗の中心寺院ですから、伽藍も大きく、約150人もの雲水(修行僧)が永平寺にて修行をしておられます。子供達には数珠作り、坐禅、回廊掃除などをしてもらいました。初めての経験ばかりだったかと思いますが、子供達は一生懸命取り組んでくれました。慣れない般若心経をみんなで声を出して読んでくれた姿がすごく印象的でした。二日目はウォークラリーやキャンプファイヤー、工作など楽しい思い出も作りました。また行きたいと言ってくれる子供達の笑顔を見ると、やって良かったなとうれしく思います。最近では家の中でゲームばかりをする子供達が増えてまいりました。ゲームに明け暮れる夏休みがくることに夏を感じるよりも、毎年お寺での楽しい合宿に夏を感じる子供たちが増えていただけると幸いです。
「大阪子供禅の集い」は毎年行っております。ご興味ございます方は是非ご参加下さい。合掌。 -
布教師養成所へ行ってまいりました。
2014年06月27日
梅雨の時期ですが皆様如何お過ごしでしょうか?今年の梅雨も不安定な天気ですね。気象の変化が激しい昨今ではございますが、変わらず綺麗な花を咲かせる紫陽花は本当に素敵ですね。梅雨入りは昨年とあまり変わりませんが、梅雨明けはまだまだ後になりそうです。
今月、副住職は「布教師養成所」へ行って参りました。一般社会でも一人前の技術を取得するために専門学校や養成所があるように、お坊さんにも一人前の法話(仏教の教えに基づいたお話のこと)ができるよう、「布教師養成所」という機関があります。
ここでは全国の曹洞宗寺院から僧侶が集まり、東京にある宗務庁にて1回5日間、年に3回の合宿を行います。5日間の中で僧侶は事前に練習をしておいた法話を実演し、それを皆で評価し、より分かりやすく理解しやすい法話に作り変えていきます。話す内容はもちろん、話す目線や声の大きさ、表情、手の動きなど、事細かく指導をしていただきます。
私は今年が初めてでしたのでかなり緊張してしまいました。人に分かりやすく伝えるということは、本当に大変なことだと改めて実感いたしました。合掌。
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モロコの水槽に雌が仲間入りしました。
2014年05月27日
緑が美しい季節になりました。爽やかな風が心地良いですね。
妙見寺では昨年から本堂の前にて、「カワバタモロコ」をお預かりし飼わせていただいております。カワバタモロコとは、コイ科のメダカの様な魚です。
石川の流域に生息しておりましたが、環境の変化や外来魚の影響により絶滅危惧種に指定されました。そのためカワバタモロコを守る会の方から、お預かりしてお寺にて飼育させていただいております。
今月5月にほとんど雄だったモロコの水槽に雌のモロコが仲間入りしました。
5月の中旬から7月までの産卵の時期になると、雄のモロコは金色の鮮やかな婚姻色になるそうです。まだ変化しておりませんので6月、7月には金色のモロコを見ることができるかもしれません。見ているとなんともかわいらしいですね。親御さんと一緒にお参りにきた子供達がじっと水槽を眺めております。仏教には悉有仏性(しつうぶっしょう)というお言葉があります。全ての生きとし生けるものは仏になる可能性があるという意味でございます。モロコにも仏様の心が備わっております。
何事にもとらわれず、執着せず、自由に泳ぎまわるモロコにも学びがありますね。合掌。