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大正寺100周年記念法要
2016年10月20日
先日10月16日、副住職が赴任させていただいておりますハワイ島ヒロ市にある大正寺にて創立100周年記念慶讃法要が厳修されました。
天候にも恵まれ日本やハワイ各島、アメリカ本土から総勢300以上の方がお越しになり、記念すべき100周年をお祝いいたしました。副住職は檀信徒供養の導師をつとめ、日本から妙見寺住職含め家族6人も参加しました。まだまだ未熟者の副住職ではありますが、本当に貴重な経験をさせていただきました。合掌。
祝い餅まき
梅花流詠讃歌
導師をつとめる大正寺主任国際布教師(妙見寺副住職)
本堂正面 -
参道を広げました
2016年09月27日
真1枚目は先日の台風の爪痕です。強い雨風の影響により妙見寺道沿いの木が倒れる被害がありました。幸い道に人は歩いておらず、住職が片付けましたので何とか事なきを得ましたが、このようなことがないよう木の伐採もしていかなければなりません。
そして境内の工事もゆっくりではございますが進めておりますので、現在は参道を広げトイレも改装しております。
以前は使いづらいトイレでしたので、大変ご不便おかけし申し訳ございませんでした。来月にはトイレも完成予定です。合掌。
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滅却心頭火自涼
2016年08月26日
気温は38度を超え、今年も大変暑いお盆となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
妙見寺ではお地蔵様の前のろうそくが写真のように曲がってしまいました。「滅却心頭火自涼(しんとうめっきゃくすればひもおのずからすずし)」という有名な禅語があります。これは9世紀頃の中国の詩人である「杜 筍鶴(と じゅんかく)」の詩が元の句と言われております。
夏日題悟空上人院 夏日悟空上人の院に題す
三伏閉門披一衲 三伏門を閉ざして一衲を披る
兼無松竹蔭房廊 兼ねて松竹の房廊を蔭う無し
安禅不必須山水 安禅は必ずしも山水を須いず
滅却心頭火自涼 心頭を滅却すれば火も自ずから涼し和訳しますと、
「猛暑にも関わらず、悟空上人は山門を閉ざし、きちんと法衣を着られます、寺には日を遮るような松や竹はありません、しかし、安らかに坐禅をするには必ずしも山や水の豊かな場所を用いる必要はない、上人のように暑さにさえも心を奪われることないの境地に達すれば、火もまた自ずと涼しく感じるようだ。」となります。これは禅の修行をすれば暑さもへっちゃらになる、というわけではありません。
「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」
「心頭」とは自分自身の心のこと、「滅却」とは自分自身の感情に振り回されることなく、ありのままを受け止める静かな澄み切った境地になることを表しております。
猛暑の中、衣を着て坐禅をすることは確かに誰でも暑いと感じるでしょう。しかし、禅の実践からすれば、暑いという感情に左右されず心を落ち着けることによって、自分自身の心が、穏やかで澄み切った「涼しい状態」になるということです。
私たちは普段の生活の中で、「暑い」「寒い」「忙しい」「疲れた」など様々な感情を口に出してしまいます。人とコミュニケーションをとるために使うこととしては大切かも知れませんが、その状態の「苦」ばかりにとらわれるのではなく、その状態をありのままに受け止めることが大切です。ある時はその感情を受けとめ、ある時はその感情から学び、その学びから楽に転じる生き方を実践していく。苦に囚われない生き方こそ、素敵な生き方であると私は思います。まだまだ暑い日が続きますが、心涼しく素敵な日々を過ごしてまいりましょう。合掌。 -
百日紅が開花しております
2016年07月26日
妙見寺では百日紅(さるすべり)が開花し、綺麗な白色の花が綺麗に咲いております。木の高さは8メートルはありますでしょうか。
百日紅が咲きますと、夏になったという実感がわいてまいります。栗も柚もすくすくと成長しております。
8月はご先祖様がかえってこられますお盆ですね。皆様の御先祖様に喜んでいただくため、お仏壇を綺麗にしていただき、
迎え火を焚いて素敵なお盆をお迎えしましょう。合掌。 -
多くの人の努力
2016年06月27日
今回は副住職が赴任しておりますヒロ大正寺のことについてお話させていただきます。
大正寺創立の由来は、1915年9月、永平寺貫主をお勤めになられておりました日置黙仙禅師様がサンフランシスコで開かれました世界仏教徒大会からの帰りにヒロへおこしになられ、6日間曹洞宗の教えをお説きになられました。その際、禅師様を慕う人、もともと日本で曹洞宗の檀家だった人の中で結束がうまれ、この地に曹洞宗寺院建立の誓いを立てたのがきっかけです。そして翌年1916年4月、大正寺1世の開教師となる江澤白道老師がヒロへお越しになられました大正寺の歴史は始まりました。それ以降、多くの開教師やメンバー様の努力もあり、今日までこの寺院は支えられて繁栄を続けてまいりました。このお寺は檀信徒様にとって本当に大切なものであるということを実感いたしました。
皆さんの中にはハワイを楽園のような場所だと思う方もいるかもしれません。そうではなく当時ハワイへ製糖工場で働くために移民してこられた日本人にとって、ハワイでの生活はどれだけ苦しく辛いものであったかは私の想像以上でした。そんな方たちにとってのお寺や僧侶は本当に心の拠り所であったそうです。共に支え合い励まし合い守ってきたハワイのお寺には多くの人の想いがつまっています。
今年1916年は、大正寺創立100周年を迎え、その記念慶讃法要が10月に厳修されます。このような記念すべき年に副住職が国際布教師を務めさせていただくことに恐縮致しますと共に、皆様にとって素晴らしい100周年になりますよう努力してまいります。