妙見寺ブログ

  • 喜捨

    2019年11月01日

    11月になりました。寒くなってまいりましたね、皆様いかがお過ごしでしょうか。


    先日、老朽化している妙見寺の本堂をご覧になられた墓檀家様が、新しい材木を寄付してくださいました。大変ありがたいことでございます。住職がその材木をとりつけ、写真の通り本堂の正面が美しくなりました。
    仏教には「喜捨(きしゃ)」という言葉がございます。これはお寺に寄付をしたり、人に物やお金を施すことをいいます。そしてこれは大切な仏教の修行の一つです。喜んで捨てると書きますが、喜ぶというのは施しをした相手と共に幸せを分かち合い喜ぶということ。捨てるというのは、自分自身の物やお金を執着する思いを捨てるということ。自分自身の生活を維持する為の物やお金は当然必要ですが、私たちは人に施し共に幸せを分かち合う生き方を実践していかなければなりません。
    材木を提供してくださった墓檀家様は大切な喜捨のご修行をされました。さらに喜捨は物やお金だけではなく、相手が喜ぶ愛情のある言葉であったり行動も立派な喜捨です。自分も相手も幸せになる喜捨を行っていきましょう。合掌

    Before

    Before

     

    After

  • 達磨様の努力

    2019年10月01日

    10月になりました。
    皆様いかがお過ごしでしょうか?
    10月5日は達磨忌(だるまき)と呼ばれる達磨様のご遺徳を偲んだ法要が、曹洞宗寺院で行われます。
    達磨様は150歳まで生きた方と言われております。60歳を過ぎてから中国へ行き、亡くなる直前まで仏様の教えを伝え続けられました。ただ仏法を口で伝えるだけではなく、達磨様は坐禅の実践を大切にされました。「ダルマ」と聞くと皆様は手足のないダルマの人形を想像されるかと思いますが、あれは長く坐禅を続けてこられて手足が朽ちて無くなってしまったからと言われております。達磨様の努力があり、今の曹洞宗があるのです。
    諦めることなく精進し続ける達磨様のお姿を私たちは見習わなければなりません。合掌
  • お地蔵様の御堂

    2019年09月01日

    9月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。お盆も終わり少しずつ涼しくなってまいりました。

    先月中旬、妙見寺駐車場隣にございますお地蔵様の御堂(像を安置する小さなお堂)を新調する為、住職と副住職がお性根抜き・お性根入れの法要を執り行いました。

    この地蔵様と御堂は赤坂町(妙見寺周辺の地域)で管理されているお地蔵様で、この度地蔵盆(子供たちが各お地蔵様にお参りする行事)に合わせて古い御堂から新しい御堂に新調することになりました。 お地蔵様は地域や子供の守り神としてとても親しまれております。さらに地蔵様はお釈迦様が亡くなり、56億7千万年後に私たちをお救いしてくださる弥勒菩薩様が現れるまでの間、私たちをお救いしてくださる仏さまと言われております。

    地蔵様は厳しい暑さ寒さも顧みず、いつも道端で私たちを見守ってくださっているのです。そういう意味では地蔵様は私たちと一番距離の近い仏様と言えるのではないでしょうか。 お地蔵様の横を通られる時は、お手を合わせて感謝の気持ちを届けましょう。合掌

     

    古い御堂


    新しい御堂

  • 盆ダンス

    2019年08月01日

    8月になりました、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

    お盆の時期がやってまいりました。お盆は最近亡くなられた大切な方、皆様のご先祖様に感謝の気持ちを伝える大切な機会です。是非お時間がございます時にお仏壇やお墓の前でお手を合わせ、祈りを捧げましょう。

    他にお盆というとどのようなものを連想されますでしょうか?お祭り、かき氷、花火、盆踊りなどがございますね。

    現在副住職が赴任させていただいておりますハワイ島大正寺では毎年8月にお盆の法要と合わせて、盆踊りが開催されます。

    しかしハワイでは「盆踊り」とは言いません、「盆ダンス」と呼びます。皆浴衣や法被を着て太鼓やCDの音楽に合わせてヤグラの周りを踊りますが、伝統的な炭坑節や福島音頭などの曲だけではなく、AKB48の曲やマイケルジャクソンのスリラーなど日本の盆踊りではあまりない曲も踊ります。盆ダンスは日系人だけではなく多くの人に親しまれ、なくてはならないハワイの伝統になっています。もしハワイに行く機会がございましたら盆ダンスに参加してみてはいかがでしょうか。合掌

     

  • 安閑無事

    2019年07月01日

    七月になりました、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
    妙見寺では綺麗なアジサイが咲き、草花がとても生き生きとしております。
    禅語の中に「安閑無事(あんかんぶじ)」という言葉があります。
    これは言葉の通り、安らかで静かな状態を意味します。
    皆さんの人生に安らかな時間はありますか?ただただ日常の仕事や学校に追われる日々を過ごしていませんか?
    安らかでないという状態はあれこれ考えている状態です。あれしたい、これしたい、〇〇さんに電話しなきゃ。何時までに起きないと仕事に遅れる、など。頭の中でいつもこのような想いが飛び交っていては落ち着いたとは到底いえないでしょう。
    安らかな状態というのは難しいことをするわけではありません。テレビを消して、食べ物を味わいながらよく噛んで食べる。呼吸に意識を向け三回深呼吸をしてみる。
    それだけでも日常に安らかで静かな状態が訪れます。
    人生を楽しむために様々なことに挑戦することはとても大切です。その中でいつも心が「安閑無事」であったなら、皆さまの人生はより素敵なものになるのではないでしょうか。合掌

     

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