-
モロコの水槽に雌が仲間入りしました。
2014年05月27日
緑が美しい季節になりました。爽やかな風が心地良いですね。
妙見寺では昨年から本堂の前にて、「カワバタモロコ」をお預かりし飼わせていただいております。カワバタモロコとは、コイ科のメダカの様な魚です。
石川の流域に生息しておりましたが、環境の変化や外来魚の影響により絶滅危惧種に指定されました。そのためカワバタモロコを守る会の方から、お預かりしてお寺にて飼育させていただいております。
今月5月にほとんど雄だったモロコの水槽に雌のモロコが仲間入りしました。
5月の中旬から7月までの産卵の時期になると、雄のモロコは金色の鮮やかな婚姻色になるそうです。まだ変化しておりませんので6月、7月には金色のモロコを見ることができるかもしれません。見ているとなんともかわいらしいですね。親御さんと一緒にお参りにきた子供達がじっと水槽を眺めております。仏教には悉有仏性(しつうぶっしょう)というお言葉があります。全ての生きとし生けるものは仏になる可能性があるという意味でございます。モロコにも仏様の心が備わっております。
何事にもとらわれず、執着せず、自由に泳ぎまわるモロコにも学びがありますね。合掌。