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2月15日はお釈迦様の命日です
2014年02月27日
皆様にとって2月と言えば、何を一番に思い出されますでしょうか?
節分・建国記念日・バレンタインデーなど、様々な行事が思い出されるかと思います。我々仏教徒にとって二月とは、大事な行事が一つございます。それはお釈迦様が亡くなられた命日にあたります、2月15日に行われる「涅槃会(ねはんえ)」です。
仏教寺院では、毎年この日お釈迦さまの入滅を記念しての法要が行われます。この法要を涅槃会といいます。それ以外に、お釈迦様がお生まれになられた4月8日の降誕会(ごうたんえ)。お釈迦様がお悟りを開かれた成道会(じょうどうえ)。その2つを合わせて三仏忌(さんぶっき)と申します。これら三仏忌こそ仏弟子仏教徒にとっては、最も大切にしている報恩感謝の法事と言われております。
妙見寺では2月15日に写真にございますよう、涅槃図をかけております。
35歳で悟りを開かれたお釈迦様はその後、45年にもわたり、人びとに教えを説く旅を続けられました。その間、多くの人びとがお釈迦様の教えに導かれ、お弟子や信者となっていきました。その伝道の旅の最後の地となったのは、クシナガラという所でした。
いよいよ自分の死が近いことを察したお釈迦様は、弟子たちにこう説かれました。
「私の亡きあとは、私ではなく自分自身をより所として、また私が伝えた教えを、闇を照らすともしびとして、歩んでゆきなさい」お釈迦様は個人崇拝の対象となることを否定され、弟子一人ひとりが確かに、自立して進むことを求めたのでした。
そして「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい。」という最後の言葉を残し、静かに息をひきとったのでした。
一人の人間であったお釈迦様。この一人の人間の教えが2500年経った今でも、私達の生活に「仏教」として日々の生活の一部になっていることは、とても尊いことです。そんなお釈迦様の命日を皆様にも知っていただき、感謝をしてご一緒にお手を合わせていただければと思います。合掌。