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師走
2021年12月01日
12月となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
現在副住職が赴任しておりますハワイのお寺では12月末に門松作りが行われます。写真は昨年撮影したものです。檀家様の自宅にある立派な松や竹を提供していただき、自分たちで電動のこぎり使って竹を切り、紐で縛って飾りつけまでして完成させます。昔からやっておりますので檀家の皆様はプロの様にとても手際が良くあっという間に完成いたします。
また、12月は師走と言われますように皆様は年末や新年為の準備や掃除、または仕事納めで何かとお忙しく過ごされるかもしれません。しかし12月は仏教徒にとって大切な月です。皆様12月8日は何の日かご存知でしょうか?それはお釈迦様がお悟りを開かれた大切な日です。
お釈迦様は幼少期からこの世が苦で溢れたものであると理解し、全ての人が救われる道はないのだろうかという疑問を解決する為に、俗世の生活から離れ29歳から修行を始められます。約6年間厳しい修行を行いますが真実を理解することはできませんでした。そして6年間の苦行を止め、菩提樹の下で12月1日から8日間坐禅を行いました。そして遂に、12月8日の早朝にお悟りを開かれました。それ以降は人を救済する存在として80歳で亡くなられるまで約45年間人々をお救いになられました。
曹洞宗ではそのお釈迦様のご修行に沿って、各お寺や修行道場では12月1日から8日まで臘八摂心(ろうはつせっしん)という集中修行期間に入り、8日には成道会(じょうどうえ)といわれる法要を行います。
何かとお忙しい毎日を過ごされるかもしれませんが、心静かに椅子やクッションの上に座り5分でも10分でも構いませんので坐禅をしてみてはいかがでしょうか?清らかな心で来る2022年をお迎え致しましょう。合掌