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カクマ
2021年05月01日
五月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は副住職の現在赴任させていただいておりますハワイ島大正寺での活動をご紹介させていただきます。
毎年4月になりますと大正寺ではファンドレイジング(お寺を維持する為の資金調達)の一環で「カクマ」と言われるハワイ島で採れる巨大ワラビのようなものを販売しております。ただ販売しているのではなく収穫から調理まですべてお寺の檀信徒が行います。
ハワイ島、キラウエア火山の近くでカクマを収穫することが出来ます。下のジャングルのような場所は檀信徒様のお庭です。(笑)
庭といいましても、とても広い庭でトラックで移動して収穫いたします。副住職も最前線で収穫してまいりました。下の先が曲がっているワラビのようなものがカクマです。ハワイ語ではカクマのことをハプ・ウ(Hapu’u)と言います。カクマに覆われた茶色の柔らかい毛を取り、緑色の皮が見える状態にしてお寺へ持ち帰ります。
お寺へ帰りましたら包丁で適当な大きさに切り、鍋で茹であく抜きをし、柔らかくなったら皮を剥きます。この作業にとても時間がかかります。
皮を剥きましたら、水の入ったバケツに入れ、数日間毎日水を変えてさらにあく抜きします。
あく抜きができましたら、なますにしたり煮しめにいれて食べます。なますに入れるとコリコリとしたタケノコのような食感、煮しめに入れますと大根の様な柔らかな食感となりとても美味しいです。それ以外にも色々な料理に使用され、ハワイの日系人にはとても人気です。
コロナが終息し、もしハワイ島へ行かれる機会がございましたら、是非お召し上がりになられてはいかがでしょうか。合掌