妙見寺ブログ

  • 愛語

    2018年06月01日

    6月になり梅雨の季節となりました。皆様如何お過ごしでしょうか?九州・四国地方では既に梅雨入りしておりますので、昨年とは違い平年より早い梅雨入りになるかもしれませんね。
    さて、今月は前回ご紹介させていただきました四聖法の教えの一つである「愛語(あいご)」についてお話をしたいと思います。愛語について道元禅師はこのような言葉を残されています。
    「面と向かってまごころや愛のある言葉を聞くと、人は喜びが顔にあらわれ、心がゆたかになります。」
    道元禅師は、人は言葉によって心や豊かになると強調しておられます。私は言葉にはとてつもなく大きな力が宿っていると感じています。思いやりのある言葉によって人は心から感動し励まされ生きがいを感じることができます。
    先日テレビでこのような面白い実験がありました。
    それはカイワレ大根の種を用意して、それを二つに分け、一方は愛のある言葉をかけて育てて、片方は何も声をかけず育てるという実験です。
    片方のカイワレには「大好きだよ!頑張って!素敵だよ~!!」と朝昼晩、愛のある言葉をかけます。対照的にもう片方には何も話しかけずに育てます。そうすると驚くことに、一週間しますと大きな変化があります。

    愛のある言葉をかけて育てたカイワレ大根の方が、もう一方のカイワレより大きく成長しているのです。実験者がこれを食べたところ、愛のある言葉をかけて育てたカイワレ大根のほうが甘く、もう一方は辛かったのです。
    これはとても面白い実験ですね。愛語を使うか使わないかだけでこんなにも大きな違いが出るのです。人だけではなく植物にも言えるという事ですから、言葉は本当に心を豊かにする魔法の様な力があるのです。
    皆さんは人に愛語を使っていますか?皆さんは人から愛語を受け取っていますか?いつも愛語を使える人の周りには必ず愛語を使える人が集まります。私たちは人を幸せにすることのできる言葉を知っています。私たちは人を幸せにする温かい心を持っています。いつも人に愛の言葉をかけてあげることのできる人になりましょう。

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