-
アンスリウム
2017年05月24日
今回は副住職(私)の赴任しております、ハワイ島のお寺でお供えしているお花についての投稿をさせていただきます。
私が赴任しております大正寺では毎週土曜日に檀家様が交代で掃除にきてくださり、掃除機をかけたり花を変えたりしてくださいます。
皆様のおかげで参拝にこられた方はいつでも色鮮やかなお花をご覧いただくことができます。今回はそのお花の中でよくお供えしていただく2種類の花を紹介させていただきます。
まず上の写真がAnthurium(アンスリウム)という南米原産の花です。
葉っぱのような花びらをした特徴的な花です。大正寺では一番この花を供えることが多いです。
この花の栽培はハワイ島の気候がとても適しており、年中この花を見ることができます。花のもちもよく、水の入れ替えだけでも1~2週間は十分持つとても綺麗な花です。花言葉は「情熱」「煩悩」。
まさか「煩悩」という仏教と切っても切れない関係である花言葉に私は大変気に入っております(笑)
上の写真はginger(ジンジャー)。いわゆるショウガの花です。
これはピンクジンジャーというピンク色の花ですが、基本的には赤色のレッドジンジャーが有名です。ショウガの花だと聞いてよく見ておりますと、何となくお寿司屋さんで出てくるガリのようにも見えてきます(笑)
原産は西太平洋。いけばなや造園に好んで用いられます。さっと2種類のお花を紹介しましたが、まだまだ日本ではあまり見たことのないような花がたくさんあります。お寺の花でも場所や環境が変わればその土地柄に合わせた珍しい花をみることができるから面白いですね。花は私たちの心を癒してくれます。同じように私たちも花のように人の心を癒すことのできる綺麗な心(仏心)をもっているのです。普段の生活の中で、私たちは人に流され、または自分の欲によって簡単に心は汚れてしまいます。そうではなく、いつも自分自身の心を磨く生き方を忘れることなく、自分の心の花を毎日咲かし続けることのできる努力のできる人になりましょう。合掌