妙見寺ブログ

  • 多くの人の努力

    2016年06月27日

     今回は副住職が赴任しておりますヒロ大正寺のことについてお話させていただきます。

    大正寺創立の由来は、1915年9月、永平寺貫主をお勤めになられておりました日置黙仙禅師様がサンフランシスコで開かれました世界仏教徒大会からの帰りにヒロへおこしになられ、6日間曹洞宗の教えをお説きになられました。その際、禅師様を慕う人、もともと日本で曹洞宗の檀家だった人の中で結束がうまれ、この地に曹洞宗寺院建立の誓いを立てたのがきっかけです。そして翌年1916年4月、大正寺1世の開教師となる江澤白道老師がヒロへお越しになられました大正寺の歴史は始まりました。それ以降、多くの開教師やメンバー様の努力もあり、今日までこの寺院は支えられて繁栄を続けてまいりました。このお寺は檀信徒様にとって本当に大切なものであるということを実感いたしました。
     皆さんの中にはハワイを楽園のような場所だと思う方もいるかもしれません。そうではなく当時ハワイへ製糖工場で働くために移民してこられた日本人にとって、ハワイでの生活はどれだけ苦しく辛いものであったかは私の想像以上でした。そんな方たちにとってのお寺や僧侶は本当に心の拠り所であったそうです。共に支え合い励まし合い守ってきたハワイのお寺には多くの人の想いがつまっています。
    今年1916年は、大正寺創立100周年を迎え、その記念慶讃法要が10月に厳修されます。このような記念すべき年に副住職が国際布教師を務めさせていただくことに恐縮致しますと共に、皆様にとって素晴らしい100周年になりますよう努力してまいります。

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