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五如来幡
2015年08月20日
今年のお盆は大阪でも気温が37度もあり、大変暑い日が続きました。
お盆参りは住職、副住職と二人でまわらせていただきました。毎年のことではございますが、お盆参りに行かせていただくお檀家様には、お経をおあげする際『五如来幡(ごにょらいばた)』をお配りし、お仏壇にお飾りさせていただいております。下の写真がそうです。
緑、黄、赤、白、紫の色で構成されたとてもカラフルな幡です。これはお寺の本堂などにも吊るされる五色幕と同じ色です。この五色はお釈迦様身体の部分(緑は頭髪、黄は肌、赤は血、白は歯、紫は袈裟)を表しており、仏教の象徴であるわけでございます。そしてこの幡には五人の如来様のお名前が記されております。このお名前には餓鬼の心(怒りやむさぼりの心)から離れられる願いが込められております。
南無多寶如来(なむたほうにょらい)
仏の威光をもって、一切の餓鬼の無量の罪を滅し、餓鬼の心(怒りや貪りの心)を除いて、円満ならしめ富や幸福を授ける仏様で清らかな心を蘇らせます。南無妙色身如来(なむみょうしきしんにょらい)
無量の福により心身ともに満ち足りた優しいお姿になり、穏やかな表情に導きます。南無甘露王如来(なむかんろおうにょらい)
恐怖を無くし、飲食物を得る時には、全て甘露の素晴らしい食事に変じさ、無常の喜びを与え、身心に安楽の境地を与えて下さいます。南無廣博身如来(なむこうはくしんにょらい)
速やかに苦しみの身体を離れて、布施された物を自由に食べさせ、飲食の楽しみを与えてくださいます。南無離怖畏如来(なむりふいにょらい)
恐怖の世界や餓鬼の世界から離れさせて、仏様の世界、浄土の世界へと導いてくださいます。そんな五如来幡を飾り、ご先祖様、そしてすべての霊が救われますようにと願います。皆様とお手を合わせ、また今年の夏も素敵なお盆を過ごさせていただきました。合掌