-
かけがえのない命
2022年05月01日
5月になりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先月、副住職の赴任させていただいておりますハワイ島ヒロ大正寺では「花まつり」が開催されました。
花まつりとは、お釈迦様の生誕をお祝いする法要のことです。
お釈迦様がルンビニー園で花に囲まれてお生まれになられたことから、法要では生まれたばかりのお釈迦様の像(誕生仏)が入っている小さなお堂(花御堂)にお花を飾ります。
檀信徒の皆様が沢山のお花をお持ちくださり、今年もとてもカラフルな美しい花御堂が完成致しました。
お釈迦様はお生まれになられてすぐ7歩進み、右手人差し指を天に、左手人差し指を地に向け、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」とおっしゃられました。
この言葉の意味は「この世に生まれた誰もが二つとない存在、独立した存在として尊い命を授かっている」という意味です。だからこそ、私たちは自分と他人とを比較する必要はなく、それぞれが互いの命を大切にしていかなければなりません。
私たちの日常生活では何かと人と比較し、競争することが多いかもしれません。しかし、それぞれが命の重みを理解し大切にし合えたらどれだけ素晴らしい世界になるでしょうか。
これからも毎年4月はお釈迦様の誕生を思い出していただき、与えられた自分の命、他人の命を大切にしてまいりましょう。合掌