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アメリカ曹洞宗寺院に拝登いたしました
2013年06月26日
先週、私(副住職)はアメリカにある曹洞宗寺院に行って参りました。
皆様は日本の曹洞宗寺院が海外にもあることをご存知でしょうか?
曹洞宗の海外布教は1903年、ハワイ日系移民対策として始まりました。それから110年もの歴史が流れ、現在では、ハワイ、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパなど、世界各地に広がっています。外国人僧侶が約600人、日本からの国際布教師が約100人とで、今も世界各国で一佛両祖のみ教えを仰ぎ、曹洞禅の布教に力を注いでおられます。
今回私も一度海外寺院を見させていただきたく、ご縁をいただき、アメリカロサンゼルスにあるの禅宗寺様、ロングビーチ仏教会様など、5ヵ寺にお邪魔させていただいたわけなのですが、朝のお勤めのお経は「Heart of Great Perfect Wisdom Sutra」と訳された英語の般若心経。本堂は礼拝堂のように長椅子が置かれ、仏教徒以外の人にも受け入れてもらいやすい形に変化させ、アメリカの寺院は存在しておりました。
そしてアメリカのお寺は本当にメンバー様(御檀家様)とお寺との距離がなく、必ず週に一度は皆で集まり、一緒にご飯を食べたり、お寺の方向性を話し合ったりと、とてもお寺と人との繋がりを大切にされておられます。また坐禅会や書道、お花、体操などの教室があったり、日本と同様彼岸会、盂蘭盆会、涅槃会、花祭りなどの法要や、ひなまつり、七五三、餅つきなど日本の伝統行事なども行っておられます。
話す言葉は違いますが、お寺本来の機能である、学びの場所、出会いの場所、人々の想いが集まる場所は、遠く離れた異国の地でしっかりと受け継がれておられました。そんな人々から期待され、足を運びたくなるようなお寺作りを、妙見寺でも檀信徒様、地域の皆様と考えていきたいと思っております。ご意見ご相談ございましたらお気軽にお寺にご連絡ください。