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お釈迦様花まつり
2018年04月01日
4月になりました。妙見寺では桜の花や様々な花が開花し、春の訪れを感じます。
皆さん4月8日は何の日かご存知でしょうか?
4月8日はお釈迦様の誕生日です。お釈迦様の誕生をお祝いする行事を「花祭り」と言います。この名前の由来はお釈迦様がルンビニーの花園でお生まれになってことから花祭りと言われるようになったそうです。
今から2500年前、お釈迦様はカピラ国の王子様として生まれました。お釈迦様の母であるマーヤーは六つの牙をもつ白い象が天から下り、自分の中に入っていく夢を見られたあと、お釈迦様を出産されました。象はインドでは高貴な人の乗り物で、白は最上・最善の意味がありますから、最も優れた人ということを白象で表現しているのかもしれません。
お釈迦様は、お生まれになってすぐに七歩進み、右手で天を、左手で地を指差し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたといわれています。
漢字をそのまま訳すと、この世の中で自分が一番えらいんだという訳になりますが、そういう意味ではありません。この言葉は、『自分という存在は誰にも変えることのできない特別な存在であり、その命のまま尊い。』ということが本来の意味です。
しかし、私たちはいつも他人と自分を比べ、誰よりも綺麗になりたい、誰よりも裕福なりたいなどと望みます。そうではなく、例えば花のように、それぞれ違う形の種でも、成長すれば、どの種も綺麗な花を咲かすことができます。私たちも同じで、顔や性格が違うことはその人自身の個性であり、誰もが特別な存在です。
他人と比べるのではなく、自分の命や他人の命を大切にすることで誰もが幸せな人生を送ることができます。お釈迦様はこの言葉を叫び、一人ひとりがその命を無駄なく大切にいきるべきであると説かれました。
そんなお釈迦様に感謝をして、お釈迦様の花祭りをお祝いしましょう。合掌