妙見寺ブログ

  • 韋駄天

    2015年06月27日

    今年の梅雨は皆様如何お過ごしでしょうか?

    太子町は夜中によく雨が降っており、昼間は曇りや晴れた日が多い為、外の作業もしやすい一ヶ月となりました。

     さて、本日はお寺の守護神である、『韋駄天(いだてん)』様についてお話をさせていただきます。皆様は韋駄天様がどのようなお方がご存知でしょうか?韋駄天様はもとはバラモン教の神さまで、仏教に取り入れられ、四天王の増長天に仕える守護神でございます。現在では韋駄天と聞くと、「韋駄天走り」という言葉を使うように、非常に早く走ること、足の早い人のことを指したりします。それにも由来がございます。お釈迦様が亡くなられた後、その歯(仏歯)を盗んだ不心得者がおり、その不心得者を韋駄天様が早足で追いかけ、無事取り戻したという言い伝えがございます。それから足の速い人を韋駄天と言うようになったのです。
     そしてさらに私たちの普段の何気ない言葉の中にも韋駄天様に由来する言葉がございます。それは「ごちそうさま」という言葉でございます。普段食事の終わりに私たちが何気なく使っているこの言葉ですが、これは正確には「ご馳走様」となります。「走り回る」という意味である「馳走」が、韋駄天様が駆け巡って食物を集めたことに由来し、食物を用意してくださった人たちに感謝の気持ちを込めて、「ごちそうさま」という謝意を表す言葉が生まれたわけでございます。

     妙見寺にも韋駄天様は、お寺の庫裡に守護神として祀られております。合掌。

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